08 明治天皇歌碑
正面に明治天皇の歌「目にみえぬ 神にむかいて はぢざるは ひとのこころの まことなりけり」が刻されています。目に見ることのできない神様に向って、少しも恥ずかしくないという心境は、人としての誠の心であるという意味です。裏面に記された文面からこの歌碑は、昭和8(1933)年9月、上田谷松(栖華)という画家が石工の山本仙吉に建立させたもの。また、正面の書は、大正4年(1915)御歌所長に任命され、侍従次長、皇太后宮太夫を歴任し、明治天皇・昭憲皇太后の御集を編纂した入江為守子爵の謹書のようです。明治天皇は明治元年(1868)の東京都遷都での行幸のさい、四日市の黒川本陣をお使いになられ、後年その行在所が当社に移築されていましたが戦火で焼失いたしました。 |