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コロナ禍終息に伴う、不要アクリル板の有効活用について「神恩感謝」

 神道には世の中のすべてのものは「尊い神からの恵み」だとする考え方があります。日常を見渡すと食事をいただく際に発する「いただきます」の言葉にもその考えが見て取れる事かと思います。
 いまここにある自分もたった一人で世界に現れたわけではなく神の恵みと祖先の恩により生かされてきた訳でありその事に関して感謝を行いましょうという考え、これを「神恩感謝」と申します。
 さて世の中のすべてのものが「神の恵み」であり感謝して大事に使わないとならないという事は、世の中の道具や資源なども大事に使わないとならないという事でございます。これには様々な方法がありますがこのたび諏訪神社では巷にて猛威を振るっておりました新型コロナウイルス、その感染対策として間仕切りに使われておりましたアクリル製パーテーション(以下パーテーション)に注目をいたしました。
 とあるホテル関係者より全国のホテルでは感染症対策としてパーテーションをフロントやレストランに導入したものの、新型コロナウイルス5類移行をもってこれを撤去し廃棄を行う流れになっていると教えられ「これは社会問題になるのではないか」と思い諏訪神社では再利用の方法をいくつか考えました。
 またその際に諏訪神社が鎮座しております四日市市に本社を構え全国でホテルを運営している株式会社グリーンズ様に上記の相談をいたしましたところ、快く同意をいただき撤去したパーテーションやホテルにて生み出された野菜くずなどを使った堆肥を提供いただく流れとなりました。このたび諏訪神社ではこのいただいた品々を使い、以下のように取り組みを行ってまいります。
不要となったアクリル板 ⇒ 各種案内等のプレートとしての活用
食べ残しの食料 ⇒ 発酵堆肥として境内植物の美化、緑化につなげる

これらを有効に活用することも神道の教えであります。

八百万の神というように、
この世のあらゆるモノには、
「心が宿る」「霊が宿る」とされています。
モノは単なる物質ではありません。
ありとあらゆるものに畏怖・畏敬の念を抱くことが大切です。
この考え方が、神道の大きな特徴のひとつと言えます。

生きているものはもちろん、
道端に転がっている石ころひとつにさえも
その中に神の存在を見出す。
これが神道の考え方です。

6月4日 中日新聞朝刊(三重版掲載記事)
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